佐藤光郎展
2019/02/02 - 03/03・まるもりふるさと館
2019/06/12 - 07/15・大衡村ふるさと美術館
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「佐藤忠良氏(故)からの手紙」 以下、原文のまま 佐藤光郎様 只今ご書状拝見いたしました。 大張川張の番地は小生の居りました処に きっと近いご住所と思います。 小生この度は、少々早く発ちますが(17日) 夕方の河北新報の顔合わせまで、用事があり、 翌朝は審査会場に入りますが、彫刻終了後すぐ東京に帰ることになります。 ご出品の絵も絵画部は小生の顔を出す 処ではありませんので、拝見残念 ながら不可能と存じます。 こちらの東京の展覧会などでもご活躍の ご様子 同郷 心強い思いです。 昨年のご案内状拝見しただけでは、小生の 考えを申すのは難しいことです。 作者は誰でも言葉一つにも神経質になるものです。 ただ、この二枚を拝見したところでは、非常に 繊細な詩情のようなものを持たれてる と思います。現代という一種の儚さ さえ感じます。この優しさにのめり 込み過ぎると感傷的に過ぎて、軽い作り絵 になりかねない、そのすれすれの難しさ が課題になるかもしれないように思いますが 如何でしょうか。このことは私自身 いつも自分の問題として心にのしかかっ ていることだからです。 イギリスで先年亡くなったヘンリー・ムア氏と |
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